2016年2月2日火曜日

終の住処

磯崎憲一郎

2016-01-06

バブルのはじける前に東京周辺でサラリーマンになり,そのまま長い間,同じ会社に勤め,今は50台くらいの中年の男。いわゆる90年代のバブルと70年代安保/団塊の間の世代。それなりの役職にはついた。

彼は,若い頃は会社の女性にもてた。
あるいは,日本の会社では良くある不倫関係だろうか?

彼は,何のために生きているのか,自分では良くわかっていない。

その妻はロボットのようだ。彼は,妻が何を考えているか,全く理解できない。そんな夫婦にも娘が生まれ,その可愛い娘が大きくなる頃には,一軒家を建てることになる。

彼のような「会社人間」は,日本にたくさんいるのだろう。彼らは幸せか?そんなことは描かれた小説。

何だか,身につまされる,のが怖い。

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